サンプルシナリオ概略

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シンプルだが、それがいい。なサンプルシナリオの概略。
Ver2.0も本体に同梱されてて、そっちのほうが歴史イベントも多く入っているけど、シンプルな難易度を楽しみたければ無印が一番面白い。

概要

蝦夷地・東北


石高は総じて低く、兵力も少なく群雄割拠のエリア。
史実でも中央政権が進出する1590年までこんな感じだった。

大きい勢力と言えば、南部家(臣従含44000石)、葛西家(50000石)、大崎家(45000石)、伊達家(臣従含95000石)、蘆名家(臣従含92000石)が目立つ程度で、それも関東以東の勢力からすればごく小さいレベル。
そのため、うまくいけば伊達がゲーム中盤に10傑に入ることがあるくらいで、大抵は武田か北条に北伐されるイメージ。
たまに上杉か佐竹が北伐を始めることがあるものの、それ以上に強い武田か北条に上塗りされることがしばしば。

しかし、プレイヤーが入ると話が変わってくる。
石高のポテンシャルは高く、群雄割拠ということは中小勢力にもチャンスがあることを示しているため、群雄割拠の東北を制せば角地であることを活かし南征を図ることも可能だ。
智謀が高い武将は全体で里見越後(武永家、智謀6)や中野宗時(伊達家、智謀7)が目立つ程度とはいえ、武田信玄らトップレベルさえ気を付ければ、東北統一政権vs武田・北条も勝てないことはない。何せ角地だから(二回言った)。

…まあ角地とはいっても、アイヌ民族やら陸奥阿曽沼やら大槌やら矢島やらで統一するのは至難の業だと思われるが。
アイヌ民族はゲーム内だと「アイヌ」という内部分類で、隣接する和人の大名と同盟・従属関係になると交易ができるようになる。その代わりなかなか従属には応じないが。

関東


言ってしまえば「北条vsそれ以外」に尽きる。北条家は周囲(上図のうち、山内・佐竹・里見が宿敵。ほかに深谷上杉・古河足利・宇都宮と、(越後)上杉も)を宿敵に囲まれているが、地力では北条が上回るため北条家が関東を制圧する。
関東の石高も他地域に比べて圧倒的なため、前述のとおり東北の北伐が成功すると石高ランキング1位になって手を付けられなくなる(それでも鉄砲量が多い西日本勢との対戦には苦戦するようだが)。
北条は初期では武田・今川と敵対関係だが、それぞれ宿敵国と隣接する彼らは早々に甲相駿三国同盟を結ぶ(CPUでは遅くとも3ターン以内には結ぶ)。

では「それ以外」はというと、山内上杉は武田と同盟を結び、越後上杉の南下を凌げれば(時限爆弾のページも参照)、単独で対抗できる力はある。里見もFE版サンプルシナリオなら房総半島が角地なので(古いバージョンでは三浦半島からのルートもあったらしいが、現在ではSE版でなければこのルートは消滅している)、対抗できる力はある。

千葉家は貴重な北条同盟側だが、むしろ角地から迫ってくる里見が強敵であり、従属志願縛りの場合はリロードで天候を操る程度の能力が必須。

佐竹は下野・常陸の二国をうまく押さえたら、結城・里見を壁に北伐へと向かいたい。
あとは…従属をうまく使って立ち回ろう。ここが参考になる。

北陸・信濃・飛騨


越後は上杉家が地域統一しているが、毎回山内家に突っ込んでは滅ぼされている。
1割くらいの確率で耐えるものの、地力で勝る武田家に滅ぼされる運命である。

あとは、越前の朝倉氏が国力と武将力で北陸を席巻していく…と思いきや、本願寺がある程度は抵抗する。
ただ本願寺、当主が石山本願寺にいるため、プレイヤーが入っても結局変わらない。

あとは椎名(上杉従属)、神保、能登畠山と中堅どころがいる程度。

冨樫家ももはやお飾り程度の存在になっていたが、一応まだ存続はしている。ただ本願寺に対抗して戦おうなんてのは困難であるが。

地図に入り込んでしまうのでついでに飛騨・信濃も解説すると、
信濃は村上・府中小笠原が大きいが、遅かれ早かれ武田に統合される。
飛騨は…三木家が頭一つ抜けてるとは言え、周囲の大大名には敵わない。

東海・甲斐

甲斐はいうまでもなく武田家。CPUダービーの優勝候補でもある。

東海道は織田vs今川に尽きる。勝率は5分5分といったところ。
美濃は斎藤家が支配しているが、大半は臣従大名である土岐斎藤家(斎藤義龍)のもので、直轄領はごくわずか。今川家など大規模大名が隣接すると速攻で寝返ってくれる。

伊勢も小大名が並ぶ。北畠家はまあまあ大きいが、大抵六角家か織田家に滅ぼされる。

畿内・近畿

優勝候補筆頭の三好家。畿内を支配することによる経済力は計り知れない。
それ以外にも、六角家はトップクラスの近江の国力に鉄砲生産可能という立地で強い。
河内畠山は不意打ちで堺・岸和田を狙うことも可能だが、安見家の裏切りに注意。安見家は三好と河内畠山に囲まれている立地で難易度は高めだが。

細川京兆はなにげに立ち回りが難しい。いうなれば阿波の代わりに讃岐に勢力を持ち、三好のほかに細川典厩も宿敵で、強い謀将がいない「劣化三好」。同じく劣化三好の細川典厩も三好同盟でまだマシってくらい。

足利将軍家は天下統一すると改めて征夷大将軍に任ぜられるというエンディングが出るらしい。やったことはまだないが。

中国地方・兵庫

性格的に西と東に分かれる。大内・毛利・尼子の三大名が隣接する(とはいえ大内・毛利が同盟、尼子がその両家と宿敵という一方通行であるが)西中国と、群雄割拠の東中国に分かれる。

ゲーム序盤に大内が大寧寺の変で瓦解し、その後厳島の戦いで毛利家が陶家を併合する。なお、プレイヤーが大内家・陶家の場合は両方の、毛利家の場合は後者のイベントが発生しない(余談だが、Ver2.0では大内家の直轄領が8つ以上で大寧寺の変を回避できる)。最終的には毛利一強になるが、その頃には三好家や大友家が強すぎて中国地方の謎の独立勢力止まりになることもしばしば。

東中国は備前浦上と但馬山名が強く、播磨は赤松・小寺が似たような勢力で対立、備中は庄家がどこまで頑張るかみたいなところであるが、いずれにせよW細川を抑えた三好家には対抗できず滅ぶ運命であろう。

四国

畿内勢の三好家が阿波、細川京兆家が讃岐に勢力を持ち、西2国は土着勢力による群雄割拠となっている。
もたもたしていると東から大友家が進出してきて草刈り場になってしまう。

九州

大友家一強、そこそこ強い島津。
大寧寺の変までは豊前と筑前北部に大内家の勢力があるが、崩壊してしまえばあっという間に大友が席巻する。
九州三国志の最後の一角龍造寺家は、プレイヤーがいなければあっさり大友家に食われてしまう。史実ではじわじわと台頭し始め、丁度本能寺の頃には西九州を支配する大勢力になったのだが…。こういう本家三国志でいうところの蜀みたいなポジション、嫌いじゃない。

意外に統一で残りがちな肥前の島嶼部。城も頑丈で落としにくい。

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